小林一茶が香には十の徳があるといいました.

1. 鬼神を官能させる
2. 心身を清浄する
3. 毒を除く
4. 眠気を覚ます
5. 一人の時には友になる
6. 忙しいときに閑をもたらす
7. 多く使っても役立つ
8. 少なく使っても役立つ
9. 永く保存しても腐らない
10.常用しても差し支えない


【香】は素晴らしい五感のひとつですね.

ハーブですと、長く保存してると虫がわいたり、茶色になってきますよね.
ですから、ドライハーブでリースなど作りますと、半年もすれば、ボロボロと落ちてきたり、虫がわいてきて穴があいたりします.

しかし、【「香」を愉しむ】には、十の徳がこのようにあるといいます.

なぜでしょう.

香道で使う香木は、草が多いハーブの花、実、茎、葉、根ではなく、
木の樹皮や根が主になります.

さらに、環境に優しいことがあります.
それは、香道のよい代表的な香り3種(キャラ、白檀、沈木)は、伐採している木ではありません.
木が朽ちると、倒れ、そこに微生物が発生し、そこから独特な香りをかもし出します.
その木を香道で愉しむのです.
ですから、環境にも優しく、そしてその朽ちたあとの香りで人間を愉しませてくれるなんてとても素晴らしいと思いませんか.

巷では、「香木」と言われているのは、よくよく見れば、樹皮が香るのではなく、その樹木に咲く花が香るものをさしているようです.

樹皮自体が香る、「香木」.

ハーブ自体が放つ香りも華やかで好きです.
しかし、香木の香りも、日本人には馴染みやすく、どんな人にでもほっとできるものではないでしょうか.