ハーブを都会のベランダで栽培

ハーブを栽培してみましょう
小さなベランダでも、ベランダがなくても、鉢植えでハーブは育てることができます。
室内でも明るい場所であれば大きくはなりませんが育ちます。

忙しい人もハーブときけば、ハーブティーでストレスから癒されたい、朝頭をすっきりとさせたい、風邪が流行っているけど負けたくない、と思われるでしょう。
当【ハーブの香り】オンラインショップでドライハーブを購入なさって手軽に楽しまれている方も、忙しくても栽培できるのなら、やってみようかな、と思いませんか?

間引きをしながら、間引きした若い芽をサラダや料理に使ってみたり、ハーブティーで楽しむこともできます。
また、ほのかな香りが漂うガーデニングはリラックス効果もありますね。
土をいじったり、重たい鉢を動かしてみたり、身体を動かすことは、適度な運動にもなります。
スーパーで買ってきた新鮮なハーブとは違って、「こんなに香りがあるものなの?」と改めて感じ取ることもできることでしょう。
さらに、自分で作ったハーブが育てば、幸せを感じ、それを食することにも小さな幸せを感じるでしょう。

ハーブという自然は、私たちの思った通りには育ってくれないこともあります。
現代の私たちは、これ以上刺激や変動のない時間や事柄を望んでいますが、これが自然界であり、私たちが自然を支配しているのではない、ということも理解できるでしょう。

そう、すべては思ったとおりにはいかないものです。
なにがなんでも、自分が思ったとおりにしようとするから、ストレスがたまってしまうのです。

私たちはどうやっても動かすことのできない自然の中で生かされていて、世の中には、この『どうすることもできない』こともある、ということを認識させてくれるのです。

それでは、まずは、ベランダの環境の特徴をあげてみます。
(具体的な栽培方法は、ハーブ栽培 ページをご覧下さい)

こちらのページは、関東地方の都心をベースにしております。
関東地方でも山添地方、東北北海道地方の寒冷地や、日本海側、また西南地方向けではございません。


鉢植えの基本的な環境
・光
鉢植えの場合、庭とは違って、随時どこへでも移動できるという利点があります。
休眠期の葉のない時期には、光をあてても意味がありませんので、半日陰に移せます。
花が咲けば部屋に飾ったり、お客様がお見えになられる際には玄関に飾ることもできます。
木質のハーブは花芽ができる頃に日当たりの良い場所に移すとつけやすくなりますし、高温が苦手なハーブは半日陰に移すこともできます。

・温度
鉢は、鉢全体が空気にさらされているため、温度や熱の影響を大きく受けます。
地植えの場合は、地表面だけが空気や日光に接しているだけですが、この点を頭に入れておかなければなりません。
土は温度を伝えにくい性質ではありますが、鉢の中では外側に若い根があり、小さい鉢ほど土は外界の温度に支配されます。
根が温度の影響を受けやすいため、夏は鉢そのものも陰になるように工夫します。
熱帯原産地のハーブを越冬させるときも冷えすぎないよう工夫します。

・水
鉢植えを屋根があるベランダや室内で育てますと、雨や露にあたらないため、乾燥しやすくなり、地植えに比べますと潅水を頻繁に行わなければなりません。

・鉢
素焼き・・・鉢が水を吸うため最も乾きやすい。
釉薬をかけた鉢・・・鉢は水を吸いますが表面からの蒸発はありません。
プラスティックの鉢・・・はh氏は水を吸いませんし、表面からの蒸発もありません。

大きくて深い鉢ほど乾きにくいです。
根が下に伸びる植物は深い鉢に植えるという考えではなく、ご自身が植物への水遣りが多すぎるという方は浅い鉢に、つい乾燥させてしまう方は深い鉢に植えると良いでしょう。

ほか鉢底の穴が大きい、あるいは数が多いほうが水はけがよいです。


ベランダの環境
・日照
 ベランダがどちら向きか、によって、異なります。
 また上階の屋根がどの程度なのか、にもよって、陽射しは異なります。
 実際に住んでみてじっくりと1日中、日当たりがどのようになるのか観察してみてください。
 南を向いている場合
   明るく、冬は部屋の中まで陽射しが射すが、関東以西の真夏は強すぎる光となります。
   真夏は日除けが必要です。
 北を向いている場合
   一日中真っ暗、ということではないため、半日陰を好む植物の栽培も可能。
 西を向いている場合
   西日が当たって植物に良くない、と言われるが、ずっと長く日が射さないように工夫するか、
   或いは陽射しに強い植物を栽培します。

・手すり
 鉄柵
   日が射し、風通しもいい。
 コンクリート
   日が射しにくく、鉢全体を高さのあるところに置かなければならない。
   風も通らない。
   またベランダ床がより熱くなり、植物全体が蒸れやすい。
   病害虫が発生しやすい。
 半透明の樹脂
   明るいが風通しが悪い。

・隣室や階上階下との非常時通路、はしご非難口
 これらの場所にはモノを置かないようにしましょう。

・鉢

ベランダや室内の環境とハーブによって異なります。
上記にあげた、向いている方向、陽射しの当たりかた、風通しによります。

 乾燥しやすい場合
   乾燥気味で育つハーブは、テラコッタ、素焼き、木製の鉢、
   水を好むハーブ(ミント系)は、プラスティック鉢。

 乾燥しにくい場所
   ハーブの性質にかかわらず、テラコッタ、素焼き、木製の鉢。

ベランダの環境で注意すること
・エアコン
エアコンの室外機から離れた場所を選びましょう。

・ベランダのコンクリート床
コンクリートからの放射熱の影響を少なくするために、床にすのこを敷きましょう。

・直射日光
特に夏の直射日光は強すぎるため、寒冷紗を張りましょう。

・日当たり
1日4時間、日があたる場所が快適です。
とはいえ、日が直接あたらない北側でも真っ暗ではありませんので、育つハーブは多いです。
都心ほどヒート熱などで暖かいですから、1年中栽培できます。

ベランダで栽培しやすいハーブの種類
上記の環境もとても大事ですが、さらに、毎日、ハーブの栽培にどのくらいの時間をあてられるか、朝〜午前に掛けてみてあげられるか、などで栽培しやすいハーブの種類が異なります。

大方のところ、テラスではない限り、ベランダには天井がありますのであまり高いところですと目の位置より上につく葉や花を楽しむこともできません。
種や苗から栽培する場合、小さめを選ぶとよいでしょう。

実は植物というのは、図鑑に高さが書かれてありますけれども、育て方によっていかようにもなります。
高さ5mほどになる植物でも1m以内に育てることができます。
植え替え時に鉢を大きくしていかない、というようなことをします。これらは慣れてきたり、栽培に時間が掛けられる方に向いているかもしれません。
しかし、時間が掛けられないことが要因で大きくならずに済むことも多いです。

さて、時間があまりない方は、草のタイプのハーブより、木質のほうがよいでしょう。
木質であれば、苗がしっかりしてくれば、あまり水やりを必要としなくなります。

具体的にベランダや鉢で多忙な方が栽培しやすいハーブは、ローズマリーやセンテッドゼラニウムなど。
室内で明るい窓辺であれば、ミント。ただ直射日光が当たりすぎる夏は半日影の場所に。

ただ、一番大事なことは、あなたが好きなハーブを栽培することです。
そうすることで、自分は水遣りが苦手と思っていても、好きな香りを楽しみたい、料理にちょっと使ってみたい、ハーブティーで飲んでみたいと思えば、水遣りは苦痛ではなくなります。

返って楽しくなります。

好きなハーブを栽培することが楽しくなれば、あなたにとって栽培しやすいハーブになりますから、まずは、ハーブの苗を販売している店や植物園に実際に行って、よく観察してみて育ててみたい!と思ったハーブを栽培してみましょう。


詳細ページ
>ハーブ栽培 準備 ハーブの種類

ハーブ栽培の心構え
このページは、都心に住み、マンション住まいで、朝も忙しい人向けに書いていますが、
一番大事なことは、ハーブの鉢を毎日見える場所に置くことです。

そうすれば、葉がしおれている、ということに気がつくでしょう。
また、上手に生長していれば、花が咲くのを見ることができるでしょう。
朝起きて歯を磨きながら、或いは、お化粧をしているその鏡の向こうに、花の咲いているハーブを見れば、自分の朝の準備の時間をほんの少し短縮して、花を見て香りをかいでみたり、つまんでみてお湯を注いでハーブティーを1杯飲んでから出かけることもできるでしょう。

パッと見たときに葉が生い茂っていたら、蒸れてきて枯れてしまいますので、収穫がてら枝を刈り取ることができます。新聞紙に包み冷蔵庫に立てて保管。
夜帰ってきてからゆっくりとそれを料理やお茶、或いは収穫が十分にできていればお風呂に浮かばせることで利用できます。

害虫がついていたり、病気になっていることにすぐに気がつくことができますので、即刻対処でき、健康な株を育てることができます。

ハーブを実際に栽培してみる
種から育てる方法と苗を購入して育てる方法があります。
ハーブは収穫して食することがありますので、
どちらにしましても、無農薬や有機栽培で栽培された苗店やハーブ専門苗店で購入するとよいでしょう。
近所の花店では春頃に苗が出回る程度ですが、少し大きいフラワーショップには一年中置いてあります。
ただ、苗の購入する最適な時期は3〜4月頃です。
夏になりますと、もう暑さでお疲れの苗が多くなりますのでご注意を。
鉢の中の土にコケが生えていたり、多湿気味でグニャグニャしているものや、葉が少ないもの、枝張りが乏しい苗は避けましょう。

種は発芽するまでに半年以上掛かるものもあります。
また、種は1粒だけで上手に育っていくこともまれにありますが、通常30〜100粒程度蒔きます。
その後大きくなるまで間引きをしながら、さらに大き目の鉢に植え替えます。

多忙な方は苗を手に入れるとよいでしょう。

ハーブ栽培に必要な園芸グッズ
種か苗、土、肥料、
鉢、土入れ、
ジョウロ、はさみ

ほか、あると便利なもの
・種から育てるためにプレートやピット板
・間引き後の移植のためのビニール黒ポット
・割り箸(毛虫など発見したら摘み、袋に入れて外の木に戻してやるときに使う)
・小さな入れ物
 ベランダで枯れた葉や落ちた花や葉などをちょっと見つけては拾って捨てるために使います。
 ブリキでできた小さなバケツのようなものでも十分です。
・棚
 日当たりと風通しをよくするために棚に乗せて調整できます。

ハーブの置き場所
ベランダの場合
 季節によって陽射しの差し込む角度が変わります。
 冬はベランダの奥、部屋の中まで陽射しが差し込みます。
 そのため、ベランダの外側、ベランダの内側(家の窓の側)に置く場所を移動させます。
 鉢植えはこの点移動が楽なので便利です。
 夏はベランダの外側では陽射しが強すぎます。
 内側に置いてもなるべく半日陰で風通しのよいところか、すだれなどで日除けをしましょう。
 冬はどちらに置いても構いません。
 この移動する、という作業は、ベランダの掃除にもなります。
 鉢がある場所は気をつけていても水遣り時に外に跳ねてしまった土や
 枯れた花葉が隠れたところに落ちているものです。
 これらが不潔な要因となって害虫を招くことにもなりますので、
 半年に1回くらい、気候のよいときに、ベランダ掃除も兼ねて鉢植えの置き場所を
 変えてみましょう。
 ただし半日陰においてある植木鉢をとっても日当たりの良い場所にすぐに置き換えますと、
 びっくりしてしまって生長が止まったり、病気になることもあります。
 ハーブの特質を知った上で、叙叙に日当たりのよい場所に移してください。
 これはハーブを種から育てた場合、若い苗を植え替えたときなどご注意下さい。

室内の場合
 窓辺の明るいところ
 ただし、真夏は陽射しがとても強くなりますから、直接陽射しのあたらない場所に移動させましょう。

ハーブ苗を選ぶ条件
一番いいのは、ご自分の目で見て購入することです。
土にコケが生えていたり、既に枯れ枝が多かったり、葉が少なかったりする苗を避けることができます。

通販で購入する場合は、多種類を得る機会ではありますが、その販売店の苗がどのように栽培されているのか、また販売店はナーセリー(苗を専門に栽培しているところ)なのか、を見極めることができるとよいです。

地方の広い山地で栽培しているナーセリーから通販で苗を購入しますと、すでに青虫がついていることがあり、葉をすべて食べてしまいます。
同じ植物を複数購入しませんので、青虫の餌がなくなり成虫にならないことです。
また都会ではどこに逃がしてあげればよいのか、わかりませんし、生態系が狂う場合があります。

ほか、都会のベランダではなめくじ害はほとんどないのですが、既にナメクジが黒のビニールポットの底についていることもあります。

空気のよい広い外で栽培されている苗は本当に自然に近く、日光や露にあたって丈夫な面もあるのですが、病害虫がついた苗を購入してしまう場合があります。

その場所まで買いに行って実際に目で見てから購入するほうがよいですね。

都会のホームセンターは大きく分けて2つのタイプがあります。
とても安いが苗がひ弱な場合ときれいに育てられている場合です。
前者の苗は購入しないほうがよいでしょう。
多忙で朝早く出かけ、夜遅くて休日しかゆっくり見てあげられないようであれば、特に前者の苗は既に根が水のやりすぎで悪い状態も多いです。
安くても苗がしっかりしている場合は当然別ですが。

きれいに育てられている大きな少し郊外のホームセンターでは、有機栽培かどうかが判れば車でなくても電車で買いに行くことができますし、送ってもらうこともできます。
ただ、送ってもらうと到着が翌日になります。
苗の受取にご自身がいらっしゃればよいのですが。翌日は勤務なのでなかなか受取れないというのであれば、やはり持ち帰りましょう。

もし、有機栽培かどうか不明な場合、苗購入後、すぐに利用することは避けましょう。
1ヶ月くらい、葉を霧吹きを掛けて葉の表面に掛かっている薬剤を取り除きます。
ほか、土に染み込んでいる薬剤は水遣りをやることによって流しだすほかありません。
とはいえ、頻繁に水遣りを過度にしすぎますと根腐れしますので、水遣りの頻度は守ってください。

どんな苗を揃えばいいの
どのハーブでも利用できますし、お好みにもよりますが代表的なハーブをリストアップしておきます。

料理に使いたい・・・ローズマリー、チャイブ、タイム、マジョラム、オレガノ、セイジ、ペパーミント、スペアミント、バジル、パセリ、イタリアンパセリ、スィートバイオレット、ステビア、ナスタチウム、ロケット、月桂樹

ハーブティーを楽しみたい・・・ローズマリー、ペパーミント、スペアミント、レモンバーベナ、レモンバーム、センテッドゼラニウム、オレガノ、カラミント、タイム、ダンデリオン、ディル、ナスタチウム、レモングラス

入浴でリラックスしたい・・・ペパーミント、スペアミント、ラベンダー、レモンバーベナ、レモンバーム、ジャスミン、カモミール、タイム、ポットマリーゴールド、レモングラス

ポプリで楽しみたい・・・オレガノ、フェンネル、タイム、チャイブ、ディル、カラミント、サフラン、カモミール、スィートバイオレット、センテッドゼラニウム、セイジ、バジル、ポットマリーゴールド、ユーカリ、ラベンダー、ローズマリー

ハーブ苗を購入する最適な時期
4〜6月、9〜10月。
ほとんどのハーブは冬と真夏以外は、元気な苗が揃う時期は上記になります。

ハーブを栽培する土
手軽なのは、ハーブ専用土。
軽くて水遣りを続けても土が硬くならないタイプが多いですし、最初から肥料が含まれていますので、新しい土を利用したときには1ヶ月ほどは肥料を与えなくて済みます。
さらに、ハーブはアルカリ性の土を好むものが多いのですが、それらも調整されていますので、専用土がお勧めです。
慣れてきたり、時間があったり、また仕事が多忙でも土日は園芸に時間を掛ける人であれば、赤玉土、栄養分の多い黒土、広葉樹の完熟腐葉土、牛糞、燻炭、アルカリ性にする石灰(すぐ植えることができる石灰を選んでください)、マグアンプK(肥料)をブレンドした土を作ると良いでしょう。

多湿を好むミントなどのハーブは黒土を多めに(あまり多くしますと土が硬くなって水と酸素が通らなくなりますので、ほかの土の比率を考えます)、乾燥を好むハーブは赤玉土を多めにするなど、調整ができます。

詳細ページ
>ハーブ栽培 準備 土

植え方
1.鉢底の穴にネットをかぶせる。
(虫が底から入らないためと土が流れ出ないため)

2.大き目の土(焼いた赤玉土)を若干入れ、少し土を入れる。

3.苗をビニールポットのまま置いてみる。

4.土を入れすぎて苗を置いてみたら高くなりそうな場合は土を取り去り、逆にずいぶんと沈んでしまいそうであれば、土を足す。
目安は、鉢のウオータースペース分を考えて。
ウォータースペースとは、鉢に水をやったとき少し土の上に水がたまるスペースのこと。たいていの鉢は中をのぞくと上から数センチのところに線がありますがその線より上がウォータースペース。
つまり、土はこの線より下までですよ、という目印。

5.苗をビニールポットから取り出して鉢に入れ、土を入れる。
土はあんまりふわふわしすぎないように。
水をやると土が沈んで根が見えてしまいます。
適度な硬さになるよう上から軽く押しながら土を入れてください。
特に苗の周辺は空間ができやすいです。指などでそっとつついてみてください。
隙間に土が入っていきます。

6.水を根元にたっぷりとやります。
鉢底から水が流れ出るくらいやります。
その後の水遣りはハーブの様子を見ながら。

7.鉢を初めは半日陰で。
1〜2日後、ハーブの性質により日向に移動させ定位置に置く。

ハーブの水遣り
水は汲み置きをせず、水道の蛇口からジョウロに注いだばかえいの水を使いましょう。
水道の蛇口から入れたばかりの水の中には酸素が多く含まれています。
ハーブ(植物)はこの水の中の酸素が必要です。

水遣りは夜でも構いません。
夜の間に植物は生長しますので、その間に水と酸素を吸って、朝、日の当たるのを待ちますから。
日が当たり始めますと、光合成を行いますので根から吸い上げた水を葉から発散させます。
このときに水が不足していると葉が丸まってきたり垂れてきますので、水をその時すぐにやれば大丈夫ですが、これを見すごして1日経ってしまうとその枝の部分の回復は無理かもしれません。

水遣りで気をつけることは、根元にかけることです。
上から掛けますと、土が跳ねて泥が葉につき、それが病気をもたらす原因にもなります。

ベランダは階上のベランダが屋根になっているため、夜露にあたることがありません。
そのためたまにジョウロのハス口か霧吹きで葉に水を掛けてあげましょう。
昼間は禁止です。水が暑いお湯になって葉がやけどしてしまいますから。

鉢の土から吸い上げた水は葉から蒸発していくため、夕方には植物の身体の中にも水がなくなりますので、そんなときに強い光の西日が当たりますと、植物は疲れきってしまいます。
このときに水をあたえてしまいますと、既に暑くなった土の表面は硬くなっていますし、水が暑くなってしまいます。
すぐに半日影に移動させ、洗面器やバケツなど鉢より大きめの器に水を張り、その中に鉢を入れて下から吸わせるようにしましょう。

肥料
ハーブは収穫後、料理やお茶で楽しむことが多い植物です。
ですから、鶏糞や油カスの有機固形肥料がお勧めです。
けれどもこれらは臭いがしますのでこれに慣れてしまえばベストな肥料です。
隣近所まで臭うほど多く置きません。
またベランダにとても多くの鉢を並べた場合、まれにあの家から臭う、などと思われることもあるかもしれませんが、その場合には有機液肥を与えると良いでしょう。
都会で仕事をなさっている方はそれほど多くの鉢の面倒を見ることがなかなかできないでしょうから、お勧めは鶏糞や油カスの肥料です。
固形肥料は置いておけば、水遣りするたびに土の中に染み込んでいきます。
小さめのサイズを鉢の上に置き、肥料の袋に指定されているように1〜2ヶ月ほど経過後、新しい肥料に取り替えます。
固形肥料の場合、楽なのは、例えば偶数月の1日に与えると決めれば、その日を覚えておくだけで済みます。カレンダーや手帳にチェックを入れてもよいでしょう。
後は水遣りだけで済みます。
液肥の場合は成長期である春〜初夏に掛けては2週間に1回、以外は1ヶ月に1回ほど与えます。
いつ液肥を与えたのか忘れがちになります。
忙しい方は、固形肥料が簡単でしょう。
固形肥料も葉が落ちていたり休眠期には与えなくても大丈夫です。
また、赤玉土を多く使った場合は、リン酸が吸着されてしまいやすいため、リン酸が多く含んだ肥料を元肥に使うほうがよいでしょう。

ただ、四季咲きで秋や冬にも花が咲くローズマリーもありますので、枝がドンドンと伸び、花がつくようでしたら肥料を与えてください。

詳細ページ
> ハーブ栽培 肥料とタイミング、 追肥

病害虫予防
健康に育てること、です。

風通しがよくほどよい日あたりの環境で、水や肥料を与えすぎないことです。
健康な株は根がしっかりとしていますし、枝葉が生い茂ります。
鉢の中の土は養分が水遣りのたびに抜け切ってしまいますので1年に1回は植え替えをしてください。
古い土は、枯れた葉や根をふるいにかけて取り除き、土を消毒活性化させるために黒のビニール袋に入れて直射日光に3日位当ててください。
この土に、新しい土を混ぜてご利用ください。
枯れた葉や植木鉢内に落ちた葉は取り除きます。

毛虫がついていたら、割り箸で取り、近くの自然に戻してあげましょう。

殺虫剤は禁止です。
ハーブは収穫後食することがありますので、必ず有機栽培をしてください。

病害虫対策
都心のベランダの鉢、という条件で最も多い病害虫を紹介しています。

・立ち枯れ病
土が古かったり、水を過度にやりすぎると、根が腐り全滅します。
処分するほかありません。
1年に1回は土を取替え、水遣りは土が乾いたかな、葉が少ししょんぼりしているかな、というときに与えるようにすればたいていは大丈夫です。

・うどんこ病
葉が白い粉をまぶしたようになります。
その部分は広がる前に即座に切り取ります。
風通しをよくしましょう。
枝葉が生い茂って重なってくるようになったとき、収穫をかねて刈り取りましょう。
枯葉はこまめに取ってください。

・あぶら虫
植物全体につきます。
手でつぶすとよいでしょう。
自作できる唐辛子液を蒔く事もありますが、においが強くて人間がまいってしまうことがあります。
風通しを十分によくして。
枝葉が生い茂って重なってくるようになったとき、収穫をかねて刈り取りましょう。
枯葉はこまめに取ってください。

・ナモグリバエ(エカキムシ)
絵を描くのように葉に白い筋を描きますのですぐにわかります。
葉の中でさなぎになります。
すぐに葉を切り取りましょう。

少しだけ簡単な応用編
鉢の中の土は、鉢底に赤玉土(焼いた赤玉土)を鉢の5分の1〜4分の1程度敷いてから、土を入れます。
焼いた赤玉土がよいのは、くずれないからです。
焼いていない赤玉土は水遣りするたびに崩れて粉になってしまいますので、鉢の中の通気性は悪くなります。
小さな鉢は苗だけでほぼいっぱいになるでしょうから、鉢底に敷く必要はありません。

植え替えは、天候はいつでも構いません。生長真っ盛りな時期を除いていつでもOK。
植え替えの方法は鉢に土をほぼいっぱい入れてから穴を開けて苗をそこに埋めるやり方と、苗を並べてから土で埋めていく方法があります。

寄せ植えをすると植物は相互に助け合ったり、強くなろうとしますので、育ちやすいです。
寄せ植えは、端から苗を置いていく方法と、真ん中に中心となる花を置いてそれを元に周りを埋めていく方法があります。
一年草(一年で寿命)のハーブを植える場合は周囲がよいでしょう。収穫後、枯れた苗を取り除き、別の苗をそこに植えます。

収穫後
料理、お茶に利用できます。
ほか、ビネガーやオリーブオイルに漬け込んでそのまま調理に使います。
リカーに漬け込んでハーブ酒もできます。

或る程度収穫できたときには、ガーゼやハンカチに包み、口を絞って(テルテル坊主のように作る)、バスタブに入れてリラックス。
ポプリを作ってお部屋の中で香りを楽しむこともできます。

具体的な利用方法は、 『こんなハーブの楽しみ方』 をご覧下さい。
植え替え
鉢植えで大事な作業は、潅水と植え替えです。

根が過密状態になりますと、生長しない、花が咲かないということが起こります。
鉢植えの場合は、元肥も水遣りのたびに流れ出、土も不潔になりがちのため、1年に1回、植え替えをしても大丈夫です。
1年に1回ということにこだわらず、鉢底の穴から根が出ている、水をやると鉢に水が貯まって土が固くなっている、生長が悪くなっているようなときに植え替えしたほうがよいでしょう。

根が濃い褐色や黒い炉であれば、その部分は死んでいます。ボロボロした場合は完全に死んでいます。
このようになるのは、多湿や肥料過多が原因です。
根を食べる害虫もいますので、鉢底から根の様子を見ることは大事です。

植え替えの鉢の大きさは、一般的にひとつ大きめの鉢、と言われていますが、大きく育てたい場合には大き目を、小さめに抑えたい場合には小さめの鉢でも構いません。
根を全体の5分の1程度切ると、根が伸びようとして植物全体が生長します。

応用編--種まきから栽培する
種まきは春か秋です。
ハーブによって異なります。
秋蒔きは春に開花しますが、冬の寒さに十分あたると春になって著しく生長し花が咲きます。
冬を越しているので上部な花が多いです。

まき方
土は赤玉小粒、ピートモスをブレンドしたものか、種まき用。
アルカリ性を好むハーブが多いのですぐ種まきができるタイプの石灰を混ぜます。
土を十分湿らせ、鉢皿にも水を張って鉢の下からも水を吸い上げるようにします。

極小種は、素焼き鉢かプランターに、ばらまきかすじまきにします。
すじまきはアイスクリームの棒などで筋をつけます。大き目のプランターは2〜3列のすじをつけます。
重ならないように、厚紙に種を置き、その紙を折ってまきます。
大きい種はひとつずつ重ならないようにまきます。
種まき後薄く土をかぶせます。
その上から新聞紙を1枚かぶせて、霧吹きで濡らします。
発芽するまで乾かさないように、鉢皿に水を与え、霧吹きで新聞紙を濡らします。
鉢の場所は薄暗いところです。
たまに光を好むタイプは、光をあてないと発芽しないものもあります。
種の袋の注意書きをご覧いただければ、書いてあります。

発芽しだしたら、元気な苗を残して間引いていきます。

本葉が揃ってきたら、3号鉢に植え替えます。
土はこのページの上のほうにある土の欄をご覧下さい。

詳細ページ
>ハーブ栽培 種まき
>ハーブ栽培 準備 種