ワイルドストロベリー
Fragaria vesca
エゾノヘビイチゴ(和)、ヨーロッパクサイチゴ(別)


ワイルドストロベリー Wild Strawberry
学名:Fragaria vesca
和名:エゾヘビイチゴ
別名:ノイチゴ、ヨーロッパ・クサイチゴ

特徴
分類:バラ科・多年生 
原産地:ヨーロッパ、北アメリカ、北アジア
丈:15〜25cm
開花期:真夏と真冬を除く年中
香りのよい野生のいちご。寒さにも強く、年中開花し、実をつけます。
一般的ないちごと比べると実は小さく、少し細長い形をしています。香りがよく、種がぷつぷつとした口当たりで甘酸っぱい味わいです。
葉には薬効があり、完全に乾燥させてハーブティーとしても楽しめます。

栽培
少し湿り気のある土地を好むので、日本でも育てやすいハーブのひとつです。
夏は涼しく、半日陰で水はけと保水性のよいところを好みます。年中、開花、結実するのて随時収穫できます。
初夏、暖かくなるとランナー(地上をはって根になる茎)がでてきて、増えてゆきます。
株分け時期は3〜4月と9〜10月。株分けはランナーを切り分けるようにします。
葉が2,3枚ついた太いランナーを選び、親株から切り離し、切り離したランナーを新しい場所に植えつけます。深く植えつけないように注意し、たっぷり水やりをします。

利用法
実はそのままで食べたり、普通のいちごと同じように使えます。香りよく、甘酸っぱい味と小さなかわいい姿を生かして、ケーキやデザートの飾りに使ったり、形を残してジャムやソースにもぴったりです。

薬効
ハーブティーにできる葉は、しおれていく過程で毒性を生じるため、育てた葉を使う場合は充分乾燥させてください。葉にはタンニンやビタミンcを含み、貧血、胃腸病、泌尿器系の疾患に、肝臓、腎臓にもよいといわれています。
根の煎じ薬は強壮剤や利尿剤として使われることもあるようです。
果実は一般的ないちごと同様、ビタミンcが豊富で、鉄分の補給にもなります。

物語
人目につきにくい涼しい森の奥に育ついちごは妖精と関連づけて話されることが多かったそうです。森の小さな妖精が牛の乳の出をよくするという言い伝えがあったり、妖精を喜ばせるために牛の角の間に果物の入ったかごを結びつけることもあったとか。
いちごは聖母マリアにも捧げられ、星占いでは金星に献呈された果物のひとつだそうです。
ラップランド地方ではトナカイの乳やブルーベリーと混ぜてクリスマス用のブディングを作るのに使われるそうです。