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| ハーブ園芸の基礎 |
ハーブの種を植えたのに、芽が出なかった。
苗を買って来たのに、枯れてしまった。
そういうことってありませんか。
わたしはもちろんあるんです。
買って来たときには元気だった苗が、そのまま土も根もくずさずに、一回り大きな鉢に植え替えたのに、あっというまに枯れてしまったこともあります。
花が咲いている鉢を買って来たのに、翌日はしょんぼりしてしまっている・・・
なぜだろう。
なにが違うんだろう。
地中海沿岸原産だから、風通しもいいマンションの6階で、日当たりもよくって、水も、、、これで似ているはず・・・あ、でも湿っていると思ったら少ししか水遣りをしないこともあったかな。
でも、同じ日に買った他の苗はグングンと育っていってる。
なぜ・・・枯らしてしまうのだろう。
それはね、ハーブたちの声を聞いているようで、まったく聞いていなかったから。
花は、自分達の力で生きていけるもの。だって原産地では雑草のように育っていくのですもの。それを違う環境で育てるとき、そして人間が育てるとき、人間が育てているんだ、と思いあがって育てていたような気がする。
お水もやったのに、乾燥気味にしていたのに、鉢植えだからあちらこちらと移動させることもしたのに。って・・・
花はしゃべらないから、聞こえてこない。なにをどうしてほしい、って。
動物なら住みやすいところに移動できる。人間の赤ちゃんだって泣くことや表情によって伝えることができる。
花は、、、、そう。花はしゃべらない。だから、花をよく観察する、それをしていなかった。
枯れてきたなぁ、なぜかなぁ、そればかりだった。表面上の土は乾いていても、中は湿っていたかもしれない。それが根腐れで枯れ死したかもしれないのだ。
花の望んでいる生き方と、原産地と違う環境で育てたい人間との共同生活。
それを忘れていた。あたりまえのことなのに。
地中海沿岸地方のハーブを育てよう、と思っても、環境がまるっきり違うことが多い。
都心のマンションでは、夜でも明るい。鉢植えでは土が乾ききらないのに、水遣りをすることがある。水遣りは鉢から水が流れるくらいでないと、土の中の汚れた空気を流してそれで新しい酸素を取り入れることだってできないのだ。さらに無難さを思って、つい大き目の鉢に植えてしまう。マンションの7階以上では風強すぎる。
また、庭には垣根が邪魔して風が来ない。地表部から水が蒸発するときに、溶けていた物質が地表面に積もり、アルカリ性になる。
ラベンダーの育て方、ミントの育て方といったハーブ別の育て方ハウツーは、本にもテレビにも、あらゆる媒体にもある。
でも、園芸は本当はもっと基本的なことがあるんだと思い始めた。ハーブのひとつひとつの育て方を覚えきれるだろうか。そういうことも頭にあったし・・・
さらに、本やテレビの育て方は、一般的な育て方。でもね、みなさんのハーブたちはそれぞれ環境が微妙に違うはず。100人いたら、100の環境があるはず。マンションの2階と10階では風の強さだって違うのだから。
それに、ハーブの場合、お花の鑑賞を目的としているのか、料理に利用するためなのか、などと育てる目的によっても、育て方は違うはず。
だから、本の通りにしていたのに、枯らしてしまった、なんていうことはあっていいのだ、とも思った。
では、どうしたら育てていけるのか。ハーブたちは育つのか。
それは、そのハーブたちの望んでいることを聞いてやること。見てやること。育てる目的も考えること。
「ラベンダーのお花が咲かないんです。つぼみがつかないんです」という質問を受けても、答えは一般的なものでしか答えられなかった。
その人は、どのくらいの広さの庭なのか、ベランダなのか、どちらの方角を向いていて、一日の日当たりはどのくらいなのか、また周りにはどんな花が植わっているのだろうか、水遣りはどういうふうにしているのだろうか、またなにを目的に育てているのだろうか。それらを聞いて、或いは写真でも見せてくだされば、一緒に考えることができたかな、とも思った。
それで、ハーブたちの望んでいること、原産地別、わたしたちのすること、水遣り、土などというテーマでこの講座を進めていこうと思いました。
少しはこれでもう枯らしてしまうことはないかな。
基本的なことはしっかりと覚える。そしてあとそれぞれ違う環境については、人に聞いても違う部分があるのだから、同じように育つことはないかも、ということも頭にいれて、自分の育てているハーブを真正面から見て、よく観察して、声を聞いて、ハーブの欲していることと自分の力で育てていってほしい。
それは、このわたし自身もやっていこうとしていること。
まず、今日は『ハーブ園芸の基礎』の前置きをお話ししました。
みなさんのハーブにとって、そしてみなさんにとって幸せな日々でありますように。
みなさんは、栽培方法は本の通りにやっているのに、どうしてうまくいかないんだろう、って嘆いたことはありませんか。
あるいは、どこかに相談したのに、だめだったわ、なんてことも。
まず、植物図鑑ですが、1冊あれが十分。
なにがいいのかしら、って思われるかも。
それは、本屋をいくつか廻って、どこにも大抵置いてある図鑑であればOK。
ただし、
原産地、学名などが書いてあるほうがいいですね。
原産地がないとだめです。
小さい字で書かれていますが、読み飛ばしていませんか。
原産地。
日本のあちらこちらにある草花であれば、あまり気にしないかもしれませんね。日本だって高山植物や南の植物とは違いますでしょ。さらに日本とは気候がまったく異なるところで育っているハーブを日本のそのままの環境で育つと思いますか。
それには、原産地を知り、特徴を知って育てるためにも、原産地が書いてある図鑑を選んでください。
原産地の特徴を知る、ということは、そのハーブがこうやって育っていきたい、という心を知ることができるんです。
でも、本にある通りにしてみたけど、それでも枯れてしまった、ということはあるでしょう。つぼみがつかないこともあるでしょう。
どうしてでしょうか。
どうしたらいいのでしょうか。
本やテレビでの解説は、一般的なことしかお話ししていません。
でも、ハーブのあるみなさんの環境は、それぞれ違いますよね。ですから、一般的な解説通りにしてみて、枯れるのは当然、ということだってあるんです。
では、どうしたらいいの。
どこで栽培方法を得たらいいの。
それは、やっぱり、ハーブたちの心の声を聞きましょう。
ハーブに教えてもらうんです。どうやって育ちたいの?って。
今までどんな環境だったの?ここは熱すぎる?土が乾かないって?隣のハーブと近すぎるって?
ハーブの声を聞く、といっても、どうしたらいいのか、分からない方。
例えば、土の中に指を指しこんでみたことはありますか。
表面上は乾燥していても、案外湿っていることはありませんか。
なのに、水をやっていることってありませんか。
いくら湿り気が好きなハーブだって、土の中の汚れた空気を根から吸っているのは、生長が遅いでしょう。
面倒でも、日記も書きましょうね。
これは、ハーブごとにページを作ったほうがいいでしょう。
なんとなく、覚えているからいいわ、面倒だわ、と思うかもしれませんね。さらに、枯れちゃったけど、また買ってくればいいわ、という程度に思っていませんか。
ハーブの日記を書いていくうちに、見えてくるんです。
そのハーブの望んでいることが。
さらに、思いきって掘ってみるのも手なんです。だって、土の状態、根の状態を知ることができますからね。
でも、お花が盛んに咲いているときは、やめておいたほうがいいですけど。
さぁ、今日からハーブ日記をつけましょう。
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